フェミニズムがなんなのかもろくにわからないまま、フェミニズム専攻として勉強をし始め、混乱のまま1学期がすぎた。そんな時、Françoise DavidとともにQuébec solidaireのスポークスマンを務めるAmir Khadirに再会した。これもすごい縁で、去年の夏に参加した学会で出会った。もちろんフェミニズムの学会で、Amirはフェミニズムをマニフェストに掲げる政党の男性スポークスマンとしての役割というのを発表していた。この政党のことを当時あまりよく知らなかったため、とくに何の感動もなかった。学会発表後のパーティのとき、Amirが私に話しかけてくれて、数分おしゃべりをした。普通のいい人だと思った。それ以上でもなく,それ以下でもなかった。友人にこのことを話したところ、みんな腰を抜かした。あの、あの有名なAmir Khadirとパーティで普通におしゃべりをした!?とみんなパニックだった。みんなの反応に私は驚いた。
Amirは11月にラヴァル大学で講演会をした。もちろん聞きに行った。とにかくAmirの講演会はすごかった。日本では考えられないことだけれど、ケベックには主要大学には各政党の支部がある。学生は積極的に政治に参加しているし、政党や政治家も学生の積極的な政治活動に期待している。政治家は学生たちと日常的に交流している。Québec solidaireに至っては、政治家も支持者もみんな社会運動に参加する同志として、友人関係にあるといってもいい。講演会のあと、Amirに講演会の感想を書いてメールで政党本部に送ってみた。返事が普通に返ってきた。ありえないと思った。Amirは今は勤務医として働いているけれど、彼のキャリアは普通じゃない。物理学と医学の博士号を持っていて、医師として国際的な医療活動に参加し、反戦活動家としてイラク戦争の時は抗議活動をしている。まさに世界で活躍する闘うお医者さん。そんな人が普通にケベックで選挙権もないただの学生のメールに返事をくれるのだから、すごい。
この11月の講演会の中で、Amirが繰り返していた言葉で印象的なことがある。Sensibilité féministe、直訳すれば ’フェミニスト感覚’ とでも言おうか。このブログのタイトルでもある。AmirはQuébec solidaireはこの’フェミニスト感覚’を持った唯一の政党であると言っていた。今まで,正直、社会民主党の党首が女性であるということをむやみに強調する姿勢には嫌悪感を持っていた。女性党はもちろん論外である。Québec solidaireはある意味、革命的といってもいい。男性政治家がフェミニストとしていかに政治参加をするかを普通のことととして語り、しかもそれが単なる女性票狙いの上っ面なものではない。縁あって、その後Amirとはメールでやりとりをはじめ、今は電話でときどき話している。モントリオールに行けば普通に会って、話しをする。Amirは「日本人の友達ができてうれしい」といつも言ってくれる。フェミニストネットワークで世界は繋がる。
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